高校受験の「推薦」という選択肢。
中学生の本人達は、推薦についてどのくらい知っているのでしょうか。
うちの子に聞いてみると、
「成績が良くないと無理なんでしょ?」
くらいの認識でした。
- どの高校に推薦があるのか。
- いつ受験するのか。
- 落ちたら一般入試に間に合うのか。
- 公立と私立で何が違うのか。
ほとんど分かっていませんでした。
考えてみれば当然です。
中学生が、各高校の募集要項を読み比べ、自分の受験戦略を立てるのは少し難しい。
ここは親が先に調べてもいいところだと思っています。
「推薦=Aランクの子」ではない
推薦と聞くと、
「内申がすごく高い子が受けるもの」
というイメージを持つ人もいると思います。
もちろん、成績条件が設定されている高校もあります。
でも、推薦の条件や選抜方法は学校によって違います。
北海道の公立高校でも、推薦を実施する学校ごとに「入学者の受入れに関する方針」が公表されています。
つまり、
どんな生徒を推薦で受け入れたいのか
を学校側が示しています。
最初から、
「うちはAランクじゃないから関係ない」
と決めてしまうより、まず志望校の推薦制度を確認してみる。
それだけでも受験の選択肢は変わります。
親が見るのは「推薦があるか」だけではない
私なら、推薦を調べるときは最低でも次の3つを確認します。
① 推薦の枠と倍率
そもそも推薦の枠があるのか。
定員に対して、毎年、何人受けているのか。
② 選抜される基準
内申だけなのか。
面接や作文があるのか。
活動実績を見るのか。
学力試験まであるのか。
③ 合格=入学しなければならないのか
専願なのか。
公立や他の私立と併願できるのか。
同じ「推薦」という名前でも、この3つが違えば、受験戦略はまったく変わります。
「推薦」という名前だけでは中身が分からない
これは私立高校を調べていて、特に感じました。
例えば札幌日本大学高校には、2027年度入試でも推薦Ⅰ・Ⅱ・Ⅲがあります。
その中の推薦Ⅲは、対象コースではBランク以上が出願条件となっていて、公立高校や高専、他の私立高校との併願も可能です。
さらに、5教科の「学力認定調査」を受けます。
試験日は1月23日。
一般入試は2月16日です。
つまり、
「推薦だから面接だけ」
というイメージとはかなり違います。
しかも推薦Ⅲのあとに一般入試へ再挑戦することもでき、その場合は再受験料も不要と案内されています。
わが家でこの制度を見たとき、
「これ、推薦という名前だけど、かなり早い時期に受けられる学力試験ルートでもあるな」
と感じました。
知らなければ、そもそも選択肢にも入りません。
推薦は一般入試より早く動く
ここも親が知っておいた方がいいところです。
北海道公立高校の2027年度入試では、
推薦入学面接:2月9日
一般の学力検査:3月3日
と予定されています。
私立高校では、さらに早く1月に推薦試験が行われる学校もあります。
つまり、
「3月の高校入試について考えればいい」
では遅い場合があります。
推薦を選択肢に入れるなら、その前から募集要項を確認しておく必要があります。
推薦を受ける必要はない。でも、知らずに捨てるのはもったいない
この記事で、
「推薦を受けた方がいい」
と言いたいわけではありません。
一般入試、一本で勝負する方が合っている子もいます。
でも、
推薦について何も知らないまま一般入試一本に決める
のと、
推薦というカードも確認したうえで一般入試を選ぶ
のでは意味が違います。
使わないなら、知ったうえで使わなければいい。
問題は、
使えたかもしれないカードの存在そのものを知らなかった
という状態です。
中学生だけに任せなくてもいい
高校受験では、
「自分の進路だから、自分で調べなさい」
と言いたくなることもあります。
でも、学校ごとに違う募集要項を読み、
出願条件を確認し、
公立と私立の日程を整理し、
併願できるかまで調べる。
これを中学生だけに任せるのは、少し荷が重いと思っています。
本人が勉強する。
本人が高校を選ぶ。
でも、
どんな受験ルートが使えるのかを調べて整理することは、親にもできる。
わが家ではそう考えています。
まず志望校の募集要項を一度見てみる
推薦という言葉だけで、
「うちには関係ない」
と判断する必要はありません。
まず、
志望校に推薦があるのか。
いつ受けるのか。
何が必要なのか。
他校と併願できるのか。
落ちたら一般入試を受けられるのか。
ここまで見てみる。
それだけでも、受験の見え方はかなり変わります。
高校受験は、勉強だけではありません。
使える選択肢を知っておくことも、立派な受験戦略です。
そして、この部分については、中学生本人より親の方が少し先回りしてもいい。
私はそう思っています。
※推薦制度、出願条件、試験日、併願条件などは年度によって変更されることがあります。実際に出願する際は、必ずその年度の高校・北海道教育委員会の公式資料をご確認ください。

